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福岡県久留米市note始めます。 「〇〇し合える」がテーマの 地域福祉マガジン【グッチョ】です

皆さん、はじめまして。
福岡県久留米市役所の地域福祉課、note担当のフトシです。

久留米と言えば、「豚骨ラーメン」「焼き鳥」「久留米絣」「松田聖子」「チェッカーズ」「鮎川誠」「田中麗奈」「吉田羊」「石橋凌」・・・と、上げればきりがないです。(逆に言うと「コレ!」という推しのインパクトに欠けるのかも)

人口30万人が暮らす県下3番目の都市。市域は九州一の大河筑後川と「屏風山」と言われる耳納連山に囲まれ、自然と都市部が共存した街です。

そんな久留米市が始めた地域福祉マガジン【グッチョ】とは何か、なぜ始めたのか、を書きたいと思います。

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右奥に見える耳納連山と市域を東西に貫く筑後川に抱かれた久留米市。「B級グルメの街」という顔も持ち、個性的な飲食店も数多くあります

【グッチョ】って何?名前に込めた意味は?

【グッチョ】は、久留米市公式ホームページで公開している地域福祉マガジンです。それと(ほぼ)同じ記事をこのページで配信します。月に1~2本程度出す予定です。

記事にするのは「〇〇し合う」人や取り組み、地域の中の動き、行政の制度・サービスなど。それに、地域福祉課職員が日常の中で感じた“支え合い”“助け合い”をコラムで紹介します。記事を担当する職員が企画を立てて、現場取材から執筆、写真撮影まで、全てが職員の手作りです。

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取材中にはいろんな場面に出会います。その一つ一つにあふれているグッチョな要素を逃さないようにしたい

次に、謎のマガジン名について。

福岡県筑後地方の方言で、「走りぐっちょ」「食べぐっちょ」という風に、「何かを一緒にし合う」という意味を持つ言葉です。理由は、コンセプトである“〇〇し合えるまちへ”を知ってもらうきっかけになるのではと思ったから。あと、短くて言いやすいので、いろんな人が気軽に口に出してくれそうだなとも思っています。

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眼鏡をかけて“笑いぐっちょ”する女子をモデルにマガジンのトップ画像を制作。姉妹に見えるけど実は友達。眼鏡をかけたら似すぎていた(笑)

【グッチョ】をやる理由は「共有」と「共感」

なぜ【グッチョ】をやるのか、なぜ“〇〇し合える”がコンセプトなのか。
少々まじめな話にお付き合いください。
地域福祉課の最大のミッションは「地域共生社会の実現」。誰もが自分らしく安心して暮らせる地域を住民みんなでつくっていきたいのです。

近年、少子高齢・人口減少が急速に進んで、人と人とのつながりは希薄化しています。暮らしに目を向けると、“8050問題”や“ダブルケア”など、分野を超えた支援が必要な「複合的な課題」を抱えた人や、“引きこもり”への対応など既存の制度では支援が届きにくい「制度の狭間」にいる人が増えています。

一方で、自治体の財政は厳しくなるばかり。行政が提供するサービスだけで皆さんの暮らしの安心を守ることは難しくなります。そこで大切になるのが、身近な人同士で行われる支え合いの関係。インフォーマル(非公式/制度以外)の動きをいかに生み出していくかが、将来を左右するのだろうと思います。地域一丸となって、在り方を模索し実行しなければならない時代になりました。

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「あ、カーテン、今日も開いたね。」をキャッチコピーに、地域の支え合いの簡単さと大切さを訴えたポスターやチラシを制作しました。令和2年度の啓発事業です

あー。ようやくたどり着きました。なぜ、グッチョを書くのか。

住民と行政が一緒に街の未来を考えるには、いろんな情報を持ち寄り、「いい話だね」「それならできそう」と共感を生み、1人でも多くの人が大切な視点に気付くことが必要だと思っています。そのために、この久留米で起こるグッチョな取り組みや人の活動の内容や経過、思いなどをもっともっと伝えたい。だから、地域福祉マガジンを始めました。

僕としては、地域福祉とか地域共生社会とかって言うと、専門的な感じもするし、ふわーっとした話だし抽象的だし。まともにテーマを聞いても読みたいと思う人は少ないのではないかと。ならば、「面白い」「目を引く」「つい読んでしまう」といった部分を大切にしたいと思っています。

面白い題材を見つけるのはもちろん、あらゆる記事で「ギャップ」を生んだり、「感動」できる部分を強調したり。そうすることで、取材対象者や場面の良さ("らしさ"かな)が伝わるようにしたいと思っています。

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家の前の道路で13年にわたってあいさつを続けるおじさんの取材の一コマ。奥さんのために植えた花壇を指さし、昔話をしてくれたとキャプションでは書いていますが、その裏側にも実は濃いエピソードが。。。パブリックな場でははばかられる話でwww

なぜnote?読者の皆さんへ

そして、なぜnoteなのか。
一番の理由は「記事をしっかり読みたい人が存在するコミュニティ」だから。SNSの普及で短文でのコミュニケーションが主流になっています。でも、支え合いの事例はそれなりに説明も必要だし、どこに素敵な視点があるのかが分かる描写も欠かせません。

だから、ある程度の文量の記事が多いnoteにしました。ここなら興味のあるテーマであれば、読んでくれる人がいると思って。とは言え、ライトに読めるようにしたいので1記事1500文字程度に収めています。

【グッチョ】の特徴の一つが制作体制です。メイン担当の私だけでなく、地域福祉課のいろんな職員が執筆。担当業務で出会った人や出来事などを取り上げます。ニックネームですが書き手を表記するので、それぞれの特徴(クセ?)を見つけるのも楽しいかも。それに「中の人」の存在が見えると、記事に温度感が出ると思うんです。

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担当職員があらゆる場に出向いて、そこにある【グッチョ】の種を集めてきます

1人でも多くの人の気づきや共感につながれば、そこから何かが広がると信じています。読んで何か一つでも心に残ったときは、ぜひ周りの誰かに伝えてほしいのです。

SNSでシェアしてくれたら大喜びします。世間話のネタにしてくれると涙を流します。地域にとって大切な視点は、久留米でも読者の皆さんの暮らす場所でも同じはず。このマガジンを通して「支え合いへの思い」が多くの人に届きますように。

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ようこそ【グッチョ】へ!

みんなにも読んでほしいですか?

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