地域福祉マガジン【グッチョ】@久留米市地域福祉課

”○○”し合えるまちへ。 支え合い、助け合い、気に掛け合う。そんな人や動き、取り組みな…

地域福祉マガジン【グッチョ】@久留米市地域福祉課

”○○”し合えるまちへ。 支え合い、助け合い、気に掛け合う。そんな人や動き、取り組みなどを紹介するマガジン「グッチョ」を展開中です。 ”ぐっちょ”とは、「何かを一緒にし合う」という意味を持つ、福岡県筑後地方の方言。日常に転がっている”グッチョ”を記事にします。

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福岡県久留米市note始めます。 「〇〇し合える」がテーマの 地域福祉マガジン【グッチョ】です

皆さん、はじめまして。 福岡県久留米市役所の地域福祉課、note担当のフトシです。 久留米と言えば、「豚骨ラーメン」「焼き鳥」「久留米絣」「松田聖子」「チェッカーズ」「鮎川誠」「田中麗奈」「吉田羊」「石橋凌」・・・と、上げればきりがないです。(逆に言うと「コレ!」という推しのインパクトに欠けるのかも) 人口30万人が暮らす県下3番目の都市。市域は九州一の大河筑後川と「屏風山」と言われる耳納連山に囲まれ、自然と都市部が共存した街です。 そんな久留米市が始めた地域福祉マガジ

    • 30年ぶりの外食/孤独・孤立や引きこもりの時間に関わって感じたこと

      私は市社会福祉協議会で働いています。さまざまな生きづらさを抱える人と出会います。その中に、30年近く仕事に就けず、ほとんどの時間を自宅で過ごしていた男性がいました。彼は今、就職して忙しい日々を送っています。男性に起こった変化とそのきっかけは。 令和6年1月、仕事が終わったばかりの西川光一さん(仮名)を誘い、「ぷらっと.荘島」に食事に行きました。カフェのあるコミュニティスペースで、私たちにとって思い出の場所。久しぶりの再会で、近況報告で盛り上がりつつ、自宅で過ごした30年のこ

      • 青パト×フードドライブ。防犯から生まれた支え合いで校区に広がる善意

        久留米市では、各小学校区で防犯活動として青い回転灯のパトカーが走っています。通称「青パト」。金丸校区で、青パトから始まった支え合い活動があります。人との接点から新しい気づきが生まれ、関わる人の意識に変化も生まれました。 青パト見て「使えたらいいな」「青パトを活用してフードドライブをできませんか」。金丸校区で暮らす樽美岸惠さんの提案をきっかけに、フードドライブ活動「ワンダフルデイ金丸」は始まりました。困っている人に食料や生活用品を配ります。 きっかけは、樽美さんがコロナ禍の時

        • カット代は農作物で。惣菜に生かす。お金を介さないことで生まれる「日常の延長感」

          水天宮の門前、久留米市瀬下町で美容室と惣菜店が並んで営業しています。ここで行われているのは「廻」という一風変わった取り組み。お金を介さない取引で生まれる感覚とは―  カット代を農作物でもらい、惣菜の材料にして販売する。始めたのは美容室「余韻」を経営するノダタツヤさんと、惣菜店「咀嚼(そしゃく)」のマナミさん、ノブコさんの家族です。「廻(かい)」と名付けました。 身の周りの暮らしを知りたい  カット代は4950円。廻を利用したい人は代金に見合う量の野菜や果物を持参します。

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        福岡県久留米市note始めます。 「〇〇し合える」がテーマの 地域福祉マガジン【グッチョ】です

          宅配弁当に手紙を添えて13年。もしもを守る、いつもの関係

          配食サービスを行う「宅配クック123(ワン・ツゥ・スリー)」は弁当に添える献立表に約460文字の「手紙」を書いています。内容は時事問題や季節の話題から、芸能ネタ、スポーツ、地域の風習や伝統行事とさまざま。正月を除き13年間ほぼ毎日掲載し、北原辰水さんはそのほとんどを執筆しています。「高齢の利用者さんは弁当の受け渡ししか接点が無い人も多いので」。 利用者からのお礼がきっかけ 毎朝6時、北原さんは手紙を書くために、一人パソコンに向かいます。調子が良ければ15分、筆が乗らない時

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          外国人が暮らす課題ってどこにあるの?文化芸術で実現したい共生社会

          今回のテーマに向き合うきっかけは、昔に取材した人からの電話でした。「昨日の夜ね、隣の居酒屋で働いている外国人が外で何か叫んでいたの。夜中だし突然で怖かったけど、よく考えると、この人は誰にも言えないつらい気持ちを抱えて、こらえきれなくなったんじゃないかな。私は外国から来た人が、どんな気持ちで暮らしているのか、結局何も知らないなって気付いたの」― 「外国人が抱える課題と言うけど、課題は私たちの中にあるのかもしれない―」。 ・・・・・  久留米シティプラザは良質な文化芸術を届ける

          外国人が暮らす課題ってどこにあるの?文化芸術で実現したい共生社会

          命を支えるということは「見ようとする。思いを寄せる」。ぬいぐるみに表れた関係性に触れる

          久留米で30年以上、ホームレスの暮らしを支える活動団体があります。「伴走支援はどちらかが死ぬまで」と覚悟を語るのは「久留米越冬活動の会」代表の畠中茂生さん。人が人を支えることとは― 毎月第4火曜日、小頭町公園で「越冬炊き出し」があります。同会が「越冬」目的で始まったものが通年開催に。 毎回30~50人ほどが食料や衣類、その他の生活物資を求めて集まります。火曜ごとのパトロールでチラシを配って路上生活者などに情報を届けます。「ここ数年は顔ぶれが変わりましたね。昔はいわゆるホーム

          命を支えるということは「見ようとする。思いを寄せる」。ぬいぐるみに表れた関係性に触れる

          50歳離れた同級生の「いっちょん分からん」から生まれた関係

          木下(きした)修一さん(72)と大倉将太さん(21)は年の差50歳の同級生。令和5年3月1日、県立明善高の定時制課程を卒業しました。1年生の頃は「時々、お互いに声をかけることがある程度」という2人。その後徐々に会話が増え、距離が縮まっていきます― 私はおじいちゃんみたいなもん木下さんは、中学卒業後、家業を継ぐため修行に出ます。その後、父親の事業を継承し、27歳で刃物加工会社を創業。「でも、心に刺さった小さなとげのように、高校進学の気持ちがずっと残っていました」。事業が安定し

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          支え合い、シェア。グッチョ感はいつごろから存在したのか。歴史をさかのぼる

          地域福祉、地域共生社会、支え合い。これまで「し合う」という感覚をいろんな言葉で表現してきました。そういう感覚はいつから?と、歴史をさかのぼってみようと思いつきました。専門家に聞くと、筑後地域の成り立ちと切っては切れないことのようで― 資源に乏しい島国だから「支え合いやシェアの文化をさかのぼると、アフリカで誕生した人類が、猛獣から身を守るため集団をつくり始めた頃に至ります。集団が存続するために本能的に大きく二つの戦略が発生したそうです。一つは他の集団から奪うこと。もう一つは、

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          誰かが信じることで始まる一歩がある。育成型就労プロジェクト

          働きたくても働けていない人は全国で1500万人。8人に1人の割合です。働きづらさを抱える人に伴走し、仕事を通じて「地域での暮らしを変える」ことを、企業と共に目指す取り組みが進んでいます。単に労働分野の話ではなく、これからの地域の在り方の話と捉えると― 「Work Magic ダイバーシティ育成型就労プロジェクト」は、特定非営利活動法人「わたしと僕の夢」が取り組む事業です。働きづらさを感じている人をサポートしつつ、企業にもアプローチ。その人に合わせた雇い方や仕事の切り出し方な

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          ハロウィーンに世代間交流。看護学生が人に会い、場に触れて、気づいたこと。

          令和4年10月、住宅型有料老人ホーム「こがケアアベニュー宮ノ陣」を中心に、ハロウィーンイベントが行われました。 「ハローウィンウィンプロジェクト」と題し、市内4団体の子どもたちへお菓子をプレゼント。入居者の寄付で購入し、古賀国際看護学院の学生が配達しました。子どもたちの様子を動画で撮影。高齢者の元へ届けると、大喜びの姿に入所の皆さんも思わず笑顔。同ホームの末次輝さんは「みんなが笑顔になる方法を企画しました」と言います。 高齢者が底力発揮集まった48,760円で購入したお菓子

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          制度や支援に「生活者」の視点を。誰も取り残されない地域に向かう久留米市の重層的支援体制の整備の今

          「普通」の人の感覚で―。 専門知識が必要とされる支援の現場とは、真逆のように感じます。しかし今、最も大切だと感じている視点です。言い換えれば「生活者としての感覚」。久留米市で新たな支援体制づくりを進めながら、関わる人々の声を聞くうちに気付きました。 垣根を超えるための工夫を福祉の窓口は「子ども」「高齢者」「障害者」などの分野に分かれています。しかし実際の暮らしでは、課題は分野を越えて絡み合っています。簡単には解決できない状況で、生きづらさを抱えた多くの人が暮らしています。

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          中央公園にできたCAFE&STUDIO【KURUMERU】。ヒト・コト出会う「交差点」に

          中央公園と調和したおしゃれなカフェがオープンしました。新しい価値や動きと出会える、ヒトやコトの交差点に。関わる人達の声は、街の未来への期待があふれていました。 中央公園がぐっと魅力的に久留米中央公園は、長く市民の憩いの場として親しまれています。鳥類センターや市民流水プールと隣り合い、週末は大噴水「愛の泉」の周りの芝生広場に多くの人が集います。ここに木材を生かした外観の施設がオープンしました。「Cafe&Studio KURUMERU(クルメル)」です。 フードメニューは、

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          出所者と身元引受人が語る。自分と向き合うのに必要なものは「誰かの存在」

          仮釈放の身元引受人に「仕事としてではなく、人として関わっています。本音で話してもらうために私も自分をさらけ出します」。30年にわたりホームレス支援や更生保護※を行う「久留米越冬活動の会」の事務局長、奥忍さんはこう話します。 現在、刑務所を出所した男性、新田さん(仮名)の身元引受人になっています。新田さんは数年前、窃盗で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けました。執行猶予期間中に再び窃盗で逮捕され、2年2カ月の実刑に。令和2年に収監、満期まで3カ月を残し今年6月に仮釈放され

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          創刊1周年のご褒美は、【グッチョ】を調べた小学生4人の研究発表

           ある日、地域福祉課の電話が鳴りました。電話の相手は北野小学校の先生。「子どもたちがグッチョについて調べていて」。苦節1年。こんなにうれしい日が来るとは。 依頼は突然「話を聞きたい」「秋山さんはたくさんのグッチョを書いている」「できるだけたくさんのことを調べたかった」―――。  グッチョ創刊から1年、延閲覧数は3万を超えました。そんな中、うれしい出来事がありました。  6月下旬、北野小学校で4年生の担任を務める岡美紀先生から電話がありました。聞けば、授業で身体障害をテーマ

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          とあるWEBライターが自身の障害と向き合う。”ありのままの姿”を社会と共有する意味

          陽光が差し込むおしゃれなオフィスに立つ女性。今回の主人公は、このnoteを舞台の一つとして活動しているライターさんです。 サムネール画像で後ろ姿での登場には訳があります。抱えてきた生きづらさと向き合い、文章で表現する彼女の思いに迫ると、同じような状況の人だけでなく、社会にとっても大切なものがありました。 文章以外「壊滅的」と診断とあるnote記事【障がいのある私。顔出しするか迷う】には、精神障害のあるライターが取材を受けるにあたっての葛藤が描かれています。書いたのはWEBラ

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