災害現場で「タグ付け」するつなぎ役に。ハッシュ3兄弟の挑戦!
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災害現場で「タグ付け」するつなぎ役に。ハッシュ3兄弟の挑戦!

「くるめ災害支援ネット『ハッシュ#』」が注目を集めています。ここに所属している、プロレスフリークの大学教授・松田光司さん(リングネーム・バイオレンス松田)、俳優の野間口徹さん似で川の生物好きの研究者・巽靖昭さん、防災士で社会人落語家・川嶋睦己さんの3人を追いました。

くるめ災害支援ネット「ハッシュ#」とは

9ハッシュマークをする三兄弟

令和2年11月に誕生。災害復旧活動だけでなく、社会福祉協議会のボランティアセンターの運営支援を担う。平時には床下浸水への対応講習を開催するなど、啓発活動も積極的に実施するボランティア団体。現在15人が所属

人と人との接着剤に

「人と人、人と団体、団体同士をつなぐ接着剤に」。松田さんは話します。『久留米にも災害ボランティア支援団体を』との声を受けて誕生させました」。名前はSNSなどで同じキーワードの話題をつなぐ「#(ハッシュタグ)」に由来。巽さんが「共通の何かでつながるイメージ」と付け加えます。

1松田先生と巽先生

インタビューを受ける松田さん(左)。地図にマークしている人が巽さんで、2人とも大学の教員。活動中も「把握している被害件数に対して、支援依頼の件数が少ない」と現状を分析。計3人の研究者が在籍していることもハッシュ#の強みの一つです

今年8月中旬、4年連続となる浸水被害が市内各地で発生。ハッシュ#は現場での復旧作業だけでなく、久留米市社会福祉協議会(社協)が設置した災害ボランティアセンターの運営をサポート。市外からの支援団体とのパイプ役を担いました。

大雨から約1週間後の8月21日。3人は城島町にいました。市民ボランティアと被災した家を回り、川嶋さんは「こんにちは。災害ボランティアセンターです。お困りの事はないですか?」と丁寧に声をかけます。この日は、被害が大きかった地域で支援制度を知らせるチラシの配布や、被災状況が把握できていないエリアを調査しました。

2ポスティングの風景

チラシを持参して一軒一軒声をかけ、被害の状況や困り事などを聞いて回りました。「社協の看板があるから安心してくれる住民も多い」と川嶋さん

参加したボランティアは、大学生、司法書士、建設会社など。バイオレンス松田は「被災者にしてみれば、ボランティアとはいえ、突然知らない人が押しかけてくるとちょっと引くと思うんです。中にボランティアサークルの学生がいると警戒心が解けたりもする。いろんな人がいると、より多くの人に寄り添えますよね」と話します。

4現場で情報共有

活動に参加した福岡県青年司法書士会。時には復旧に必要な手続きや法的な話が求められることもあり「司法書士は貴重な存在」。幅広い人材が集まる大切さが垣間見えました

普段の課題が浮き彫りに

ハッシュ#が大切にしている「人の気持ちや暮らしに寄り添う支援」。これは、災害ボランティアセンターの運営が社協であることとつながります。野間口、じゃなくて巽さんはこんな話を聞いたそうです。

「久留米ではないのですが、災害直後に被災家屋を回っていると、水浸しの家の中で助けも求めず、椅子を並べて寝ているだけの人がいたそうです。普段から周りとの関係が薄く、助けを求める相手もいなくて、どうしたら良いのか分からなかったのかな」。

さらに巽さんは続けます。「障害や社会的孤立など、日常の課題が災害で顔を出すんです。被災者の背景にあるものを支援につなげる。ここに社協が担う意味があると思います。でも社協だけでは人が足りない。ならば、私たちがそれを理解し、ボランティアに伝えればいい。その架け橋にもなりたい」。

7城島サテライトでの話し合い

社協が城島町に設置した災害ボランティアセンターサテライトの運営を担ったハッシュ#。他市団体の力を借りながら活動全体の切り盛りを行いました

ハッシュ#は立ち上がったばかり。独自の活動として、まずは他市の支援団体から指導を受けながら、床下浸水家屋の調査、乾燥、消毒の技術習得に励みました。

5床下に入るための作業

川嶋さんは「先輩団体から習う技術や知識・経験の中には久留米で浸透していない情報もあるんです。これを『すぐさま』地元の社協や仲間につなぐ。翌日じゃ遅い。情報だけに共有(=今日言う)が大事です」と話します。おあとがよろしいようで…。

6床下作業

つながり好きなハッシュ3兄弟

「#」には、久留米絣の模様「井桁模様」の「井」の意味も込めました。松田さんは「昔から井戸の周りには人が集まる。『つながりぐっちょ』の真ん中で活動を続けます」と締めくくりました。

8オンライン避難所(ぼかし)

昨年の台風時、くるめオンライン公民館が企画した「オンライン避難所」。ハッシュ#は防災情報などを提供。夜通しで開設し、夜中も画面には知り合いの顔が。孤独感や不安感が軽くなったという声が寄せられました

ちなみに、、、
人とのつながりが好きなハッシュ3兄弟は、くるめオンライン公民館の運営メンバーという顔も。プロレスに見立てた対決企画や川遊びなど、毎月さまざまな企画を並べ、交流を楽しんでいます。毎月第4日曜日に開館します。まずは画面オフ・音声のみの「透明人間」としての参加もOK。気軽にのぞいてみてください。下の玄関ページから申し込みができます。

 (担当・エーアイ)

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地域福祉マガジン【グッチョ】@久留米市地域福祉課
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