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グッチョな市役所の動き/制度

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市役所の事業や動き、行政サービスの中にもグッチョな物語があるんです
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#グッチョ

「死に向き合うことは生き方を考えること」。だから今、人生会議を

「死に向き合うことは生き方を考えること」。だから今、人生会議を

「人生会議」という言葉を聞いたことはありますか。この取り組みを知ってもらうため、保健所健康推進課がポスターを発行。私も制作に携わりました。人生会議とは何か。なぜ知ってほしいのか。写真やロゴ、コピーの背景となったエピソードなどを通して、関係者の思いを伝えます。

人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)とは、人生の終末期、「死」に直面する時、どこでどう暮らしたいか、どんな治療を望むかなどを大切な人

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「見守り」?「見張り」?朝カーテンを開けるじいちゃんのルーティンを例に地域の関わりを考える

「見守り」?「見張り」?朝カーテンを開けるじいちゃんのルーティンを例に地域の関わりを考える

久留米市が昨年度「地域福祉啓発ポスター・チラシ」を作りました。訴えたのは「周りの人に意識を向けよう」のメッセージ。しかし、ある大学教授から疑問を投げかけられました。

「見てるだけ」に絞ってカーテンが半分開いた窓際にたたずむ人。添えたキャッチコピーは「あ、カーテン 今日も開いたね」。令和2年度に作った地域福祉の啓発ポスター・チラシです。ポスターは市内6000以上の事業所に、チラシは公共施設や関係機

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制度や支援に「生活者」の視点を。誰も取り残されない地域に向かう久留米市の重層的支援体制の整備の今

制度や支援に「生活者」の視点を。誰も取り残されない地域に向かう久留米市の重層的支援体制の整備の今

「普通」の人の感覚で―。

専門知識が必要とされる支援の現場とは、真逆のように感じます。しかし今、最も大切だと感じている視点です。言い換えれば「生活者としての感覚」。久留米市で新たな支援体制づくりを進めながら、関わる人々の声を聞くうちに気付きました。

垣根を超えるための工夫を福祉の窓口は「子ども」「高齢者」「障害者」などの分野に分かれています。しかし実際の暮らしでは、課題は分野を越えて絡み合って

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外国人が暮らす課題ってどこにあるの?文化芸術で実現したい共生社会

外国人が暮らす課題ってどこにあるの?文化芸術で実現したい共生社会

今回のテーマに向き合うきっかけは、昔に取材した人からの電話でした。「昨日の夜ね、隣の居酒屋で働いている外国人が外で何か叫んでいたの。夜中だし突然で怖かったけど、よく考えると、この人は誰にも言えないつらい気持ちを抱えて、こらえきれなくなったんじゃないかな。私は外国から来た人が、どんな気持ちで暮らしているのか、結局何も知らないなって気付いたの」―

「外国人が抱える課題と言うけど、課題は私たちの中にあ

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青パト×フードドライブ。防犯から生まれた支え合いで校区に広がる善意

青パト×フードドライブ。防犯から生まれた支え合いで校区に広がる善意

久留米市では、各小学校区で防犯活動として青い回転灯のパトカーが走っています。通称「青パト」。金丸校区で、青パトから始まった支え合い活動があります。人との接点から新しい気づきが生まれ、関わる人の意識に変化も生まれました。

青パト見て「使えたらいいな」「青パトを活用してフードドライブをできませんか」。金丸校区で暮らす樽美岸惠さんの提案をきっかけに、フードドライブ活動「ワンダフルデイ金丸」は始まりまし

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