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グッチョな人

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久留米を中心に地域でグッチョな動きをしている人を紹介した号を集めています
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記事一覧

精神疾患の経験を生かし、たどり着いたケアは「ただ、一緒に過ごす」。【磯田重行さん】

精神疾患の経験を生かし、たどり着いたケアは「ただ、一緒に過ごす」。【磯田重行さん】

磯田重行さんは、障害のある人が暮らしや健康、働く力などを回復する場を提供する「リカバリーセンターくるめ」の代表です。目標は「スタッフも利用者も共に元気に自分らしく暮らしていく」こと。普段あまり読書はしないのに、僕に無理やり本を持たされた磯田さんが大切にしている「経験者だからできる支援」にたどり着いた経過を描きました。

統合失調症、引きこもり。経験生かす
最近の普段着は市内のセレクトショップで、革

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道路であいさつ13年!テレビでも放送された”敬礼おじさん”の思いとは?【下本杉一さん】

道路であいさつ13年!テレビでも放送された”敬礼おじさん”の思いとは?【下本杉一さん】

寿司屋を73歳で引退した後、自宅前に立って、朝と夕方、13年にわたって通行する人や車にあいさつを続けている下本杉一さん、89歳。敬礼おじさんとしてテレビ番組で紹介されたこともある彼が見つけた居場所とは?人との関わり方とは?

「他にするこつ、なかもん」
早朝5時半から8時45分まで、夕方15時半から18時までの約6時間。山本町の県道沿いに住む“敬礼おじさん”こと下本杉一さんは、この13年間、家の前

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「料理人であり生活者」。田舎で暮らして見えた課題を生かしてサスティナブルな循環の仕組みを

「料理人であり生活者」。田舎で暮らして見えた課題を生かしてサスティナブルな循環の仕組みを

「生産者の近くで暮らしたから見えた。田主丸に来なかったらこんなことはやっていないでしょうね」。耳納連山の麓にあるフレンチレストラン「Spoon」。オーナーシェフの井上勝紀さんは、地域課題を逆手に取り持続可能な経済循環を作りました。捨てられる柿を使ったジャムの製造販売です。
え?グッチョで料理人?ジャム?いえいえ、ちゃんと”グッチョ”な記事なので、ぜひお読みくださいね!

見えていない価値に気付いて

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とあるWEBライターが自身の障害と向き合う。”ありのままの姿”を社会と共有する意味

とあるWEBライターが自身の障害と向き合う。”ありのままの姿”を社会と共有する意味

陽光が差し込むおしゃれなオフィスに立つ女性。今回の主人公は、このnoteを舞台の一つとして活動しているライターさんです。
サムネール画像で後ろ姿での登場には訳があります。抱えてきた生きづらさと向き合い、文章で表現する彼女の思いに迫ると、同じような状況の人だけでなく、社会にとっても大切なものがありました。

文章以外「壊滅的」と診断とあるnote記事【障がいのある私。顔出しするか迷う】には、精神障害

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50歳離れた同級生の「いっちょん分からん」から生まれた関係

50歳離れた同級生の「いっちょん分からん」から生まれた関係

木下(きした)修一さん(72)と大倉将太さん(21)は年の差50歳の同級生。令和5年3月1日、県立明善高の定時制課程を卒業しました。1年生の頃は「時々、お互いに声をかけることがある程度」という2人。その後徐々に会話が増え、距離が縮まっていきます―

私はおじいちゃんみたいなもん木下さんは、中学卒業後、家業を継ぐため修行に出ます。その後、父親の事業を継承し、27歳で刃物加工会社を創業。「でも、心に刺

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私はつくる。田舎にあらゆる選択肢を

私はつくる。田舎にあらゆる選択肢を

筆者が市内の大学で共同講義を担当した際、ひとりの学生の受講後レポートに驚きました。地域福祉への的確な視点に加え、自分がやりたい地域活動の構想を具体的に書いていました。数カ月後、思わぬ形でその学生と再会することに―

 ちくご川コミュニティ財団(※)の公式SNSに、団体初のインターン生が誕生したという投稿がありました。「久留米大学の1年生」、「小国町で何かしたい」、「北里美弥」。既視感を覚えた私は、

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